価値創造コラム：「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 ［7］
2日間の講座でしたが、私が最も印象に残っているのは、最初の2時間です。
講座で、福島先生は最初に、「新規事業を成功させるコツは、あきらめないこと」
というお話を始めました。
私は、本題に入る前の軽い前段かと思っていましたが、1時間たっても、「あきらめない」という話をされていて、「前置きが長いなぁ」と思っていました。
そして、2時間たっても、まだ延々と「あきらめない」という話を事例を踏まえて話されていた、「あぁ、そうか！これが本質なんだ」と理解しました。
この福島先生の講義を聞いて、「あきらめない」という当たり前のことを自分の腹に落として、ようやく事業を成功させられるようになりました。
若い時代に福島先生の講義をお聞きすることができて、本当にラッキーでした。
当時、福島先生が自己管理の例として挙げられていたのは、NHKの「プロジェクトX」のビデオを朝に見るというお話でした。
「プロジェクトX」は感動的なストーリーですから、朝からやる気が出るわけです。そういうモチベーションの高め方もあるわけですね。
人間というのはモチベーションが徐々に下がっていくのが普通です。それが正常です。
ですので、常に気持ちを高めるためには、なんらかの"しくみ"が必要なわけで、それが例えば「プロジェクトX」のビデオを見るということなのです。
要は、自己管理とは気合では無いということです。前向きな姿勢や行動を習慣化するための環境や仕組みづくりをすることが大切です。
目標を貼る。モチベーションの上がる音楽を聴く。夢を持っている人と会う、などなど。さまざまな工夫が考えられますね。
やり方は人それぞれですが、一流の人たちは、何らかの方法で自分の考え方や姿勢を前向きにする工夫をしています。
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