価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 [10]
■自己評価
他人の評価のためでなく、自分が一流になり、本物になるまでとことん努力し続ける姿勢を自己評価と言います。この姿勢で仕事をしていれば、他人が見ていなくても手を抜くことはありません。
そして、他人と比較することもなく、今までの自分と比較して、どこまで自分を高められるか、という勝負になります。
自己評価の対極にあるのは、他人の評価でしか判断、行動しないことです。
このように、上司や会社の評価だけを追い求める人は、最終的には評価されません。そういう人は、査定につながることはやるけど、それ以外のことは手を抜くなど、上司が不在のときは仕事をサボります。そして、結局は「言われたことしかやらない人間」という評価になります。
また、すでに存在するものと比較したり、それを追い越すことに必死になっていても、誰も魅力を感じません。
例えば、「他店が当店より1円でも安い場合はお知らせください」というお店があります。これは何を意味しているかというと、商品が他社と同じで、違うところが一つも無いということです。だから価格でしか競争できないのです。
そうするとどうなるかというと、値段を比較して安いほうで買うお客ばかりが来るようになります。「この店が好き」と言ってくれるファンは決してできません。
また、ベストセラーになったものをもじった本が出版されることもありますが、やはりオリジナルの魅力はありません。
逆に、成功している人は、周りの人が想像もつかないような高い目標を持っています。
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