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ドラッカー先生に学ぶ
イノベーションの7つの機会
起業を目指している方、新規事業を成功させたい方、事業を常に改善したい方には、ドラッカー先生のイノベーション理論がお勧めです。
P ・ F ・ドラッカー先生の本の密度は、最近のライトなビジネス書と比べると、 5 〜 10 倍はあるかもしれません。
読破するには時間がかかりますが、 1 ページごとに、いや、数行ごとに気づきがあり、「う〜ん」と考えさせられます。
どんな人が読んでも、まるで自分のことのように感じてしまうのも、本質的な内容だからこそですね。ドラッカー先生の本は、どれも多くの方に読んでいただきたいと思います。
そんなドラッカー先生の名著のうち、本書では「イノベーションと企業家精神」について取り上げたいと思います。
取り上げるのは、この本の 1 章にある「イノベーションの 7 つの機会」についてです。
これは、前々からご紹介したいと思っていた内容なので、本書を書けることをとても楽しみにしていました。
本書を読んでいただければ、「イノベーションの 7 つの機会」を短時間で理解していただけることと思います。そして、ご自身の事業の開発、事業の革新に役立てていただくことができると思います。
分厚い本を読むのは大変ですが、その補助的な役割として、本書をご活用頂ければ幸いです。
アドバイスブック「ドラッカー先生に学ぶ、イノベーションの7つの機会」のダウンロードは、下のフォームにメールアドレスをご入力し、「ダウンロードする」ボタンを押してください。※約0.36MBあります。
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●イノベーションの 7 つの機会の意味
ドラッカー先生の言う「イノベーションの 7 つの機会」とは、イノベーションを起こすための資源 (resource) であるとされています。
ニュアンスとしては、「ヒント」や「アラーム」、もしくは「センサー」と受け止めれば良いと思います。
何か、イノベーションにつながる事柄が世の中で起こったときに、「ピピピピ！」と反応するものです。
つまり、この機会を手に入れたらすぐさまイノベーションが起こるというわけではありません。
その機会から着想を得て、「こんな商品・事業を創ろう！」と企画を立て、取り組みを行い、初めてイノベーションが起こる（かもしれない）というものです。
あくまでも、イノベーションの「 7 つのヒント」であり、「 7 つのセンサー」です。
●では、その 7 つとは？
ドラッカー先生の言うイノベーションの 7 つの機会とは、以下の 7 つです。
- 予期せぬこと
- ギャップ
- ニーズ
- 産業構造の変化
- 人口構造の変化
- 認識の変化
- 新しい知識
上の 7 つは、日本語版の訳ですが、原版の英語も一緒に見ると、理解しやすいと思いますので以下に書いておきます。分かりやすいように直訳も付けておきます。
- The Unexpected( 予期せぬこと )
- Incongruities( 不調和 )
- Process Needs( プロセスニーズ )
- Industry and Market Structures( 産業と市場の構造 )
- Demographics( 人口動態、人口統計学データ、デモグラフィック )
- Changes in perception, meaning, and mood( 認識や意味づけや雰囲気の変化 )
- New knowledge( 新しいナレッジ )
この 7 つのセンサーは、世の中で何かが起こったときに「ピピピピ！」と反応します。
同じ事象に対して、複数のセンサーが反応することもあります。
例えば、ある事象が起こっていることで、「予期せぬ反応」がお客さまから返ってくることもあれば、現場ヒアリングで「ニーズ」が明らかになることもあります。もしくは、「人口構造」というセンサーをちゃんと観察しておけば、その事象はもっと前から予測できたかもしれません。
● 7 つの機会の順番
これらの 7 つの機会の順番には意味があります。
ドラッカー先生は、「信頼性と確実性の大きい順」に並べていると言っています。
つまり、イノベーションは、業務の中で気づく「予期せぬこと」から最も起こりやすく、「新しいナレッジ」からの成功の確率は高くないというわけです。
また、最初の 4 つは企業や産業の中で、残りの 3 つは企業や産業の外側における事象だということです。
最初の 4 つ目の機会は、お客様や取引先の情報などなど、仕事をしていたら集まってくる情報です。 残りの 3 つは、もっと広く情報収集しなければなりません。
7 つの機会の順番の意味は、こういうことです。
本書では、これらの 7 つの機会について、ご紹介していきます。
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