価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 [14]
この他社支援を実行に移すのは、最初は本当に不安です。
「こんなに甘やかして良いんだろうか?」
「問題点を指摘したほうが早いんじゃないだろうか?」
と思ってしまいます。
しかし、全面的に相手を受け入れて支援することを、勇気を出してやってみると、劇的に関係が変わることに気づきます。
私など、コンサルタントは、クライアントが自立的に行動してくれないと存在価値がありませんので、この辺は死活問題です。
以前の私は、「こうやったら良いんですよ」と手法を押し付けていました。そういう時、打ち合わせが終わった後、経営者は疲れた顔をしています。
「分かってるけど、時間も人も、気力も限られてるんだよ・・・」
という心の叫びが、表情に表れているわけです。
そういう失敗もしながら、今はどれだけ最適な手法を提案するかではなく、どれだけ相手が自立的に行動しやすいかという観点でアドバイスをするようになりました。そして、クライアントがアドバイスの通り行動できていなくても、できる限りの支援をするようにしました。
そうすると、クライアントも自立的に考えるようになり、自分なりのやり方で事態を打開するようになります。「正しいやり方を押し付ける」やり方よりも、「相手の自発性を促す」方が、明らかに早いです。
これは職場の後輩や部下でも同じです。こういうことを通じて、回りに自分を助けてくれる自立型人材を増やすことで、夢や目標は達成しやすくなります。
ここまで読んでも「本当か??」と思われる方もいらっしゃると思います。実際に体験してみないと、不安ですよね。
こういうものは理屈ではなくて実践ですので、騙されたと思ってやってみてください。今まで築いてきた人間関係もあろうかと思いますので、徐々に実践していただければと思います。
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