価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 [11]
逆に、成功している人は、周りの人が想像もつかないような高い目標を持っています。
目標の地点までたどり着いて、はじめて周りの人間は、その人の目指していた世界を理解することができます。
それは、誰とも比べられないその人だけの世界。
「ああ、これを目指していたのか」と、多くの人々を感動させます。
他人と比較することなく、理想の世界を目指して努力する姿勢に、他の人は惹かれ、応援してしまいます。
例えば、シアトル・マリナーズのイチロー選手がその最たる人物ですね。
オリックス時代の当初、独特の振り子打法は「こんな打ち方はだめだ」と否定されていました。しかし、イチロー選手は自分のスタイルを貫き通しました。そして、当時の大木監督との出会いもあって、才能を開花させていきます。そして、今ではメジャーリーグで首位打者を争うほどになりました。
もしイチロー選手が、他人の評価を気にしてバッティングフォームを修正していたら、今頃はどうなっていたか分かりません。
自分自身が高い評価基準を持っていたからこそ、自分らしく行動できたわけですね。
そして、他者評価から言っても、もう充分な結果を出しています。それでもイチロー選手は、「もっと野球がうまくなりたい」と言います。この辺りが、一流のすごいところですね。まだまだ続きを見せてくれそうです。2012年までのマリナーズとの長期契約を結んだイチロー選手。私たちは、次はどんなことをやってくれるのだろうと、ワクワクせずにはいられません。
もし、あなたが事業で成功したいのであれば、自己評価の姿勢で、とことん一流を追求しなければなりません。自己評価の姿勢を貫き、一流になると、素晴らしい成果を残せるようになります。そして、結果として、他人へ高い付加価値を提供することにつながるのです。
ぜひ、他人の評価に一喜一憂せず、自分自身の高い目標を持ってください。
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