価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 [9]
自己責任の姿勢を身につけると、他人にイライラさせられる場面も減ります。イライラするというのは、変えられないものを変えようとして理想と現実の間にギャップがあるから生じるのです。
また、過去を悔やむことも減ります。悩みの多い方は、失敗を受け入れるということができません。
「ああすれば良かった」、「こうすれば良かった」と、ずっと変えられない
過去のことを悔やみ続けます。
自己責任の姿勢があれば、それはなくなります。なぜなら、過去の自分の未熟さを認めることができるからです。
「あの時の自分では、あれが最善の選択だった」と認めることです。過去は変えられないのですから、そう思うことが精神衛生上一番健全ですよね。
そう思えたら楽です。原因を自分に見出したら、それ以上悪くなることはありません。あとは改善するのみです。
このように原因を自分自身に置くことで、やりかたを改善し、自分自身が成長する機会にもなります。
また、自己責任の姿勢があると、他人へ信頼感を与えることができ、信用されるようになります。
例えば、同僚全員が一人の上司の悪口を言っているときに、あなただけがその上司への対応策を見出したとしたら?
クレーマーの困ったお客に対して、他店は腫れ物に触れるような扱いなのに対して、あなたのお店では、そのお客を味方につけるような仕組みを作れたとしたら?
「困った上司をうまく扱えない自分の責任」、「クレーマーを対処できない自分の責任」と思うことができたら、そこから何かが変わります。
繰り返しになりますが、変えられるのは、他人ではなく、自分だけなのですから。
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