価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 [8]
■自己責任
これは、どんな問題があっても、その原因は自分自身にあると考えること。
自己責任は、すべての社会人にとって基本中の基本だと思うのですが、本当にすべてを自分の責任と思えるのかが勝負の分かれ目です。
例えば、電車が遅れたために大事な会議に遅刻した場合、「なんでこんなときに遅れるんだ」と腹を立ててしまっては自己責任の姿勢とは言えません。
「電車が遅れても間に合うように、早めに出発しておかなかった自分の責任」だと思えなくてはいけません。
「出ようとしたときに、上司に会議のピンチヒッターを頼まれて」と言って、約束をキャンセルするのも自己責任の姿勢ではありません。責任を上司になすりつけています。
正しくは、「何が起こっても会社を出られるように準備しておかなくて」と自分の根回しや段取りのまずさを詫びるべきです。
恋人の言動にイライラするのも自己責任の姿勢ではありません。その恋人を選んだ自分が未熟だったのです。「見る目がなかった」とか、「自分の器が小さい」と思うのが自己責任の態度です。
精神論のように受け取る方もいらっしゃいますが、実は非常に合理的な考え方です。
というのも、過去や他人は変えられないものであり、変えられるのは未来と自分だけだからです。
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