価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
福島正伸先生に学ぶ「起業家精神」 [4]
■自己依存
福島先生の言う自己依存とは、裏を返すと他人に依存しないと言うことです。
何か問題があったら、自分でなんとかするという姿勢です。どんなに大きな問題であっても、まずは自分から動き出すと言うことです。まわりや状況変化に期待せず、自分の可能性に期待する考え方というわけです。
「おれが定年する頃ぐらいまで会社もつぶれないだろう」
「それは部長の考えることだろう」
というのは、会社や上司という「他人」に依存した考え方です。
実は私も、企業で働いていた頃、「上司は分かってくれるだろう」、という考え方をしていました。
実際、上司は優秀な人間で、いろんな意思決定をてきぱきとこなしていました。
しかし、組織のフラット化で上司はより多くのチームの最終意思決定をしなければならない状況に置かれていました。
ある時期を越えてから、上司は私のチームの状況を詳しく理解していなかったのです。
チームリーダーの私からすると、「上司の指示がおかしいな・・・」、と思うことがありました。
「部長はなんでこんなこと言うんだろう?おかしいなぁ。でも、優秀な人だし何か考えがあるんだろう」
私は、そんな風に思っていました。
しかし、とうとうチームメンバーから「もう限界です」と言われて、そこでようやく部長は現場を理解していない、と気づくことになりました。
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