価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
ボトム・オブ・ザ・ピラミッド(BOP) [4]
■既存の社会システムを活用した例
経済システム的に考えると、商品を販売するには画一的な流通チャネルを活用します。ちゃんと店舗を出して、看板を掲げて、という感じです。
しかし、BOPにおいて、それは莫大なコストがかかります。ですので、BOPでビジネスを広げるには、既存の人と人との繋がりを流通チャネルとして活用します。
例えば、農村部にいる人々に販売員として働いてもらいます。
こう言った人々が100万人いると、従来の流通チャネルでは費用対効果的にアプローチできなかった2〜3億人の人々に商品を販売することが出来ます。
既存の社会システムや人の繋がりを活用することで管理コストが減らせる、というコンセプトは様々なところで応用でき、100万通りの新しいビジネスを生み出すことになるでしょう。
日本の地方でも、箱物を作ることや、環境を壊して道路や橋を作らずに経済を活性化するいい方法が見つかるのではないかと思います。
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