価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
ボトム・オブ・ザ・ピラミッド(BOP) [1]
今回のテーマは「ボトム・オブ・ザ・ピラミッド(BOP)」。
先進国の経済が飽和しつつある中、このBOPでビジネスを成功させるというアイデアは衝撃的です。
日本に置き換えてみると、地方再生に、もしかしたら役立つ考え方ではないでしょうか。
参考文献は「ネクストマーケット」です。
●BOPとは?
BOPとは発展途上国の中で、年収が1,500ドル以下の人たちを指します。
このような人々は、40億人おり、トータルすると巨大市場になります。
「でも、いくら巨大市場だとしても、低所得者だからビジネスにはしにくいのでは?」
これが普通の考え方ですよね。
しかし、今は、このBOP向けのビジネスで成功している企業がゾクゾク出てきていると言うのです。
普通に考えると、広く薄いビジネスは手間がかかるし広告するのも大変だし、儲かりそうもありません。それよりも、一握りの富裕層を相手にしていたほうが良さそうに見えます。
しかし、実際はそうでもなくて、BOPはブランド志向で消費力があり、ちゃんと現実的なコストでアプローチ可能だといいます。
しかも、BOP同士がつながっているので、一つ成功すれば、その横展開でビジネスを大きく拡大することが可能なんだとか。
そして、このBOPの消費力を拡大し、今まで手にいれることができなかった商品や
サービスを広め、彼らからの信頼を得て、彼らの自尊心を高めることが、私たちの役割だと言うのです。
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