価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
正しいブレインストーミングで、
成功する事業アイデアを生み出す [6]
■ブレストの基本手順
ではここからは、実際のブレインストーミングの方法論を解説していきます。
ブレインストーミングの基本手順は、大きく以下の 4つからなります。
- テーマの設定
- メンバーの選定
- アイデア出しの実施
- アイデアの絞込み・具体化
狭い意味でのブレインストーミングは 3番目のステップのことを言います。このステップで、「4つのルール」を用いてアイデア出しをするわけです。
しかし、実際にはその前の準備としてテーマの設定とメンバーの選定が必要ですし、大量に出てきたアイデアから実行するものを選ぶ必要があります。
ですので、大まかにはこのような手順になるわけです。
ここから、手順をもう少し詳しく説明していきます。
■テーマの設定
アイデアを出すことにより、問題を解決させる、それがブレインストーミングです。
ただ、その問題自体が明確でなければ、ブレインストーミングはうまくいかないし、行う意味もありません。
ブレインストーミングする前に、問題の持ち主は、問題を明確化しておかなくてはいけません。
そして、問題を明確にして、ブレストのテーマとして参加者全員が共有できる言葉にしておく必要があります。そうしなければ、参加者は何を考えればいいのか分からず混乱してしまいます。
参加者全員が理解できて、前向きに発想しようと思えるようなテーマを考えましょう。
■メンバーの選定
ブレインストーミングに参加する人数は 4人から最大でも10人まで。少なすぎても多すぎてもうまくいきません。
人数は目的によっても変わります。
新規の企画など、本当に広く意見を集めたい場合には人数は多いほうが良いでしょう。ちょっとした問題解決であれば、 4人ぐらいで十分の場合もあります。
初期のアイデア出しだけでよい場合は人数が多いほうが効果的です。しかし、期限が迫っていて一つの案に絞りきる必要がある場合などは、人数が多すぎるとまとまらない可能性もありますので注意してください。
人数が多ければ、ある程度バリエーションに富んだ人選が可能です。
理想的なチーム構成は、テーマに関する知識の多い人と専門知識を持たない初心者を混ぜることです。これにより、アイデアの幅が出てきますし、最終的に良いアイデアに収束させることも可能です。
ブレストに慣れていない人がいる場合は、司会進行役を立てるとうまく進んで行きます。何度もブレストをしている場合や人数が少ない場合は、司会進行役が必要ないこともあります。
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