価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
正しいブレインストーミングで、
成功する事業アイデアを生み出す [3]
(3)質より量
どんなにくだらないと思われそうなアイデアでも、ブレインストーミングという会議においては、出すことに意義があります。
それは一つには、沈黙の時間を減らし、会議のテンポを良くするものだからです。
一度沈黙が起こってから、口火を切るのは勇気がいるものです。つねに誰かからの発言があるのがブレストの望ましい状態です。
もう一つには、参加者どうしのアイデアの誘発を引き出すものだからです。たとえ使えないアイデアだとしても、他の参加者がそれに便乗して、画期的なアイデアを思いつく可能性があります。
いかにアイデアを出し続けられるかが、ブレインストーミングの成功の鍵でもありますので、考え込まず、恥ずかしがらず、どんどん思いついたアイデアを発言しましょう。
(4)便乗する
自由奔放に数多くのアイデアを発言がされたならば、そのアイデアに便乗するのもブレスト参加者の義務と言えるでしょう。
他人のアイデアを、勝手な解釈をして膨らますことは、普通の場面では礼儀に反することかもしれません。しかし、ブレストの中ではそれは推奨されるものですし、積極的に行うべきです。
ブレインストーミングでは、参加者どうしの知識や知恵の融合で、 1+1=2以上の成果を出すことが期待されます。そのためには、積極的に他人のアイデアに便乗しなければなりません。
出来る限り、自分のアイデアを述べた後に、他の人が出したアイデアについても、どうすれば良いものになるかも提案するとよいでしょう。
これこそがブレインストーミングの醍醐味と言えるでしょう。
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