価値創造コラム:「コミュニティからのイノベーション」
正しいブレインストーミングで、
成功する事業アイデアを生み出す [2]
もう少し、この 4つのルールを解説します。
(1)批判厳禁
これが何より大事です。
「そんなことしたって意味がない」「難しいすぎる」「上司が OKしないよ」「予算がない」 。
ブレストの参加者は、このような批判的な意見を発言してはいけません。誰かが批判的意見を思わず口にするだけで、全員のモチベーションは下がります。
参加者は、自分のアイデアを「無理だ」と否定されないかと余計な考えをするようになります。そして、意見を出すことに対して臆病になってしまい、その瞬間から沈黙に変わってしまいます。
このような批判意見は、仕事の経験が長いほど出てしまうものです。参加者一人一人が気をつけるとともに、司会者は参加者から批判意見が出ないように注意しましょう。
(2)自由奔放
常識の枠に囚われていると、どうしても新しいアイデアは出てきません。
ブレインストーミングでの自由奔放で突飛なアイデアは、たとえ採用されないとしても、参加者の常識の枠を取り払う効果があります。
「そんな考え方があったのか」「そういう切り口もあったな」というふうに、他の参加者の視野が広がり、そこから端を発して現実的なアイデアが連想される可能性があるのです。
また、笑いを誘うようなアイデアも、場の雰囲気を良くする効果があります。
ですので、どんな突飛でおかしなアイデアであっても、それは賞賛されるべきなのです。
自由奔放で構わないという程度のルールではなく、自由奔放で”なければなりません”。これは参加者への義務なのです。
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